同じなぞなぞでも、出し方ひとつで「楽しかった!」にも「むずかしくてつまらない」にもなります。大切なのは、相手の年齢に合った問題を選ぶことと、答えを言う前の「待ち方」と「ヒントの出し方」です。
このコラムでは、保育園・幼稚園、小学校、家庭、介護施設のレクリエーションなど、なぞなぞを出す場面を思いうかべながら、年齢ごとの出し方のコツをまとめました。紹介している問題は、なぞなぞ図鑑で実際に遊べます。
どの年齢にも共通する3つのコツ
1.問題はゆっくり、2回読む
なぞなぞは、問題の一語一語にしかけがあります。聞きのがすと、どんなに考えても解けません。ゆっくり読み、もう一度くり返すだけで、正解する人がぐっとふえます。読むのが大変なときは、なぞなぞ図鑑の🔊ボタンで読み上げることもできます。
2.すぐに答えを言わない
答えがわかったときのうれしさは、少し考えた時間があってこそです。10秒ほど待ってから、それでもわからなそうならヒントを出しましょう。
3.ヒントは少しずつ
ヒントは一度に全部言わず、小さいものから順に出します。「答えは3文字だよ」「最初の文字は『か』だよ」のように、文字の数や最初の一文字を教えるのは、どの年齢にも使える方法です。なぞなぞ図鑑の問題には、それぞれ「💡 ヒント」がついています。
幼児(3〜6歳)への出し方
幼児には、ひらがなだけで、知っていることばが答えになる問題を選びます。おすすめは、ことばの中にべつのことばがかくれている問題と、身近なものを別のものにたとえる問題です。
たとえば「『すずめ』の なかに かくれている、ちりんと なる ものは なあに?」(答え:すず)は、「す・ず・め」と区切って読んであげると、小さな子でも見つけられます。「まっくろな からだで、あなたの まねを ずっと している、ひかりの うしろの ともだちは?」(答え:かげ)は、外で遊んだあとに出すと、実際にかげを見ながら盛り上がります。
正解したら、たくさんほめてあげましょう。まちがえても「おもしろい答えだね」と受け止めると、なぞなぞが好きになります。年少さん・年中さんには、問題を出す前にヒントを読んでしまってもかまいません。答え合わせのあとに、子ども向けの豆知識をひとつ話してあげると、「なんで?」「ほかにもある?」と会話が続きます。
もっと問題がほしいときは幼児のなぞなぞ、5歳・6歳なら年長さんのなぞなぞへどうぞ。
小学1・2年生(低学年)への出し方
ひらがなを読めるようになった低学年は、文字を入れかえたり、てんてんをつけたりする問題が大好きです。「『さる』の『さ』に てんてんを つけると、おそばを のせる どうぐに なるよ」(答え:ざる)や、「はく『くつ』を うしろから よむと、でんきが どう なる?」(答え:つく)は、紙に書いて見せると、自分で気づける子がふえます。
この年齢は、問題を出す側になるのも大好きです。答えを見た子に、ほかの子へ問題を出してもらうと、自然に読む練習にもなります。1年生のなぞなぞと低学年のなぞなぞには、自分で読めるようにひらがなで書いた問題を集めています。
学校や学童で使うとき
朝の会や帰りの会で、1日1問ずつ出すのがおすすめです。なぞなぞ図鑑の一覧ページで「🖨 印刷」を押すと、問題の紙と答えの紙を別々に印刷できます。問題の紙だけを配って、答えは最後に発表するようにすると、クラス全員で考えられます。
学童クラブなら、宿題が終わったあとやおやつの前など、ちょっとしたすき間の時間に1問ずつ出すのも楽しい使い方です。学年のちがう子が一緒に過ごす場所なので、上の学年の子に問題を読んでもらうと、自然に教え合う場面が生まれます。学童の先生が毎日どんなふうに子どもと関わっているかは、あい和学童クラブ運営法人の「聞きたくても聞けない『学童のこと』」の記事で、ていねいに紹介されています。
小学3・4年生(中学年)への出し方
中学年になると、同じ音でちがう意味のことばを使うダジャレが、ぐんと楽しくなります。「ヤキは ヤキでも、ふゆに『いしや〜き』と うりに くる ヤキは?」(答え:やきいも)のように、ふだんの生活の音や場面が出てくる問題は、答えを聞いた瞬間に笑いが起きます。
チーム対抗にすると、さらに盛り上がります。答えがわかった人は手をあげて、ほかの人がまだ考えている間は答えを言わない、というルールを最初に決めておきましょう。
小学5・6年生(高学年)・中学生への出し方
高学年や中学生には、思いこみをひっくり返すとんち・ひっかけの問題がおすすめです。「かけっこで、2いの ひとを ぬかしたら、あなたは なんい?」は、つい「1い」と答えたくなる問題の代表です。「おみせの ひとが『まける』と、おきゃくさんが よろこぶ ものは?」(答え:ねだん)のように、ことばの二つの意味を使う問題も、この年齢なら楽しめます。
ひっかけ問題は、引っかかった人が笑って終われるのが大切です。答えのあとに「どうしてそうなるか」を説明して、「次はだれかに出してみてね」とつなげると、いやな気持ちになりません。高学年のなぞなぞ、中学生のなぞなぞには、どの問題にも解説をつけています。
修学旅行やバスレクで
バスの中では、紙を見られない人もいるので、耳で聞いてわかる問題を選びます。ダジャレや逆さことばは、耳で聞くだけでも解けるのでバスレクに向いています。
大人への出し方
大人どうしなら、ことばのたとえを使った問題が会話のきっかけになります。「頭をたたかれるほど、深くしずんでいく、大工さんの相棒は?」(答え:くぎ)は、ものの部分の呼び方を使った見立ての問題です。職場の休憩時間や飲み会の余興、親せきの集まりなどでは、むずかしすぎない問題から始めるのがコツです。
手ごたえがほしい人には大人のなぞなぞや激ムズなぞなぞがあります。
高齢者のレクリエーションでの出し方
デイサービスや介護施設のレクでは、なつかしい道具や季節の行事が出てくる問題が向いています。「オテは オテでも、小豆の袋を投げ上げて遊ぶオテは?」(答え:おてだま)や、「鼻緒をひっかけて、カランコロンと歌いながら歩くものは?」(答え:下駄)は、答えのあとで「子どものころ、よく遊んだね」と思い出話が広がります。
進め方のコツ
- 職員さんが問題を大きな声でゆっくり読み、わかった方に手をあげてもらいます。
- 最初の数問はやさしい問題にして、全員が一度は正解できるようにします。
- 耳が聞こえにくい方がいるときは、問題を紙に大きく書くか、印刷して配ります。なぞなぞ図鑑の「大きい字」ボタンを使うと、画面の文字も大きくなります。
- 正解した方には拍手を。まちがえた答えも「それもおもしろいですね」と受け止めると、場がなごみます。
季節に合わせて選ぶのもおすすめです。冬ならゆたんぽ、夏なら風鈴の問題など、そのときの季節の話題につなげられます。問題は高齢者向けなぞなぞにまとめています。
なぞなぞが苦手な子・答えられない人への声かけ
なかなか答えられない子や、人前で答えるのがはずかしい人もいます。そんなときは、全員で答えを言うのではなく、となりの人とこっそり相談してから答える形にすると、安心して参加できます。
答えをまちがえたときは、「そう考えたんだね」と、まずは考えたことをほめましょう。なぞなぞは正解することだけが目的ではありません。ことばのしかけに気づく楽しさや、みんなで笑う時間そのものが大切です。答えを聞いて笑えたら、それで十分です。
また、同じ問題をもう一度出すのもよい方法です。一度答えを知った問題を、次の日に自分で解けると、それだけで自信になります。なぞなぞ図鑑では「⭕ わかった」「❌ わからなかった」を押しておくと記録が残るので、わからなかった問題だけをあとでもう一度遊ぶこともできます。
家族で、車の中で
家族でのドライブや電車での移動中は、なぞなぞにぴったりの時間です。運転している人は画面を見られないので、ほかの人が問題を読むか、🔊ボタンで読み上げましょう。小さい子と大きい子がいるときは、いちばん小さい子に合わせた問題から始めると、みんなで楽しめます。
まとめ
なぞなぞの出し方のコツは、相手に合った問題を選び、ゆっくり読み、少し待って、ヒントを少しずつ出すことです。答えがわかった瞬間の「あっ!」をいっしょに楽しんでください。
年齢や学年からさがすなら学年・年齢からえらぶなぞなぞ、難しさからさがすなら難しさからえらぶなぞなぞへ。自分でなぞなぞを作ってみたい人は、コラム「なぞなぞの作り方 6つの型」も読んでみてください。


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